スマホゲーム花盛りで据え置き型ゲーム機がオワコン化~「正直」と「信頼」で勝ち残れ!

 

前回「FGOに400万課金した女」の話を書きました。スマホゲームの底知れなさを知るには十分の体験談であるとともに、最近テレビを付けていればスマホゲームのCMが非常に多いことに気付きます。

実際はどうであれ、明らかにスマホゲーム勢がゲーム界のメインストリームになりつつあるムードはいち消費者にも十分伝わってきます。

これまでのゲームハードが必要な置きゲー(据え置き型ゲーム機)は、完全に終わってしまうのでしょうか。近年起きた代表的ないくつかの出来事に、置きゲー制作を手掛ける側の問題点が集約しています。

 

結局のところ「過去の名作」のおかげでソフトは売れている

大神 絶景版 PlayStation 3 the Best ((大神サウンドトラックCD「幸玉選曲集」) 同梱) - PS3

大神 絶景版 PlayStation 3 the Best ((大神サウンドトラックCD「幸玉選曲集」) 同梱) – PS3

☝私が大好きなゲーム「大神」 日本神話が好きな人や、犬が大好きな人にはたまらないゲームです。

 

プレイステーションだとか、ニンテンドースイッチだとかPSVitaとか既存のゲームハード機はゲームソフト代さえ払えばそれ以上一円もお金は必要としません。いわば最初に価格という課金を済ませているので、メーカー側も一定の売り上げを担保できることからこれまでずっと成立してきたビジネススタイルでした。

ですがこのスタイルには近年陰りが見え始めてきました。例えばこのゲーム

「俺の屍を越えてゆけ2」や

俺の屍を越えてゆけ2 - PSVita

俺の屍を越えてゆけ2 – PSVita

 

テイルズオブゼスティリアの話です。

テイルズ オブ ゼスティリア - PS3

テイルズ オブ ゼスティリア – PS3

 

「テイルズ」にしても「俺屍」にしても名作と評された前作やシリーズがあります。そういう意味では「過去の名作」のイメージで食っていると言っても過言ではありません。

全くの前身がないゲームより大幅にひいき目に見られる、しかしそこに甘えて制作側の緊張感や油断が覗いてしまうと「前作のイメージを壊した」と解釈されて却ってマイナスに働いてしまう。

そうした土壌があったうえでこれから紹介する二つの事件は起きました。

 

ヒロイン詐欺が生んだ阿鼻叫喚「俺屍2」と「テイルズオブゼスティリア」の話

上記二つのゲームは、ひらたく言うと

運営側、公式側が異常にひいきしているキャラがおり、そのゴリ押しのために別のキャラを落とす手法がユーザーに嫌われてしまい、初動売り上げがた落ち、非難ごうごうで散々な行く末を辿ることになった。

俺屍の話。原作者桝田氏とユーザーのやりとり☟

ゼスティリアの炎上まとめ☟

 

特に俺屍の方は初代発売時から続編を心待ちにしてきたユーザーが多いゲームだったため、システム改悪にも思える変更に非難が殺到。また、ユーザーが操るキャラはあくまでも特定のキャラのための「道具」扱いされていたり

 

ポスター俺の屍を越えてゆけ2/4種4枚

 

枡田氏が愛するキャラ「夜鳥子(ぬえこ)」がどこまでもゲーム内の快適性を邪魔する存在であったこと、枡田氏が「夜鳥子が動くところが見たかった」と言ったことが決定打になって夜鳥子に対するユーザー側からのヘイトが増幅し「どうしてこうなった」案件になってしまった。

 

夜鳥子はいわば桝田氏の「メアリースー」だと解釈されてしまったわけだ。

 

「メアリー・スー」自己投影キャラ痛い最強オリキャラなどを揶揄する言葉。皆から愛され、誉めちぎられるばかりのキャラ、ご都合主義なキャラ、話を破綻させるキャラなどなどを「メアリー・スー」と呼ぶ。
まあなんというか、最近置きゲーではこういうことは非常に多い。公式側が余計な発信をしたり、特定のキャラだけを偏愛し、ほかのキャラを蔑ろにしたり罵ったり立場を悪くさせる気分の悪いものを作ることも多いからだ。
テイルズ オブ ゼスティリア アリーシャ (1/8スケール PVC製塗装済完成品)

 

前述の「テイルズオブゼスティリア」でその犠牲になったのがアリーシャだ。
当初は容貌やルックスからアリーシャはヒロインの位置付けと見られており、実際期待値も高かったキャラである。
テイルズ オブ ゼスティリア アクリルスマホスタンド アリーシャ

ところがいざ蓋を開けてみれば、アリーシャシナリオはDLCで当初1300円の予定だったことが判明し、非難が殺到(批判を受けてか、実際は期間限定で無料配信になった)

もともとゲーム内に収められるはずのストーリーが欠けた状態で発売した、つまり未完成のものを売り出したと思われたこと

発売前はアリーシャを前面に打ち出していたにも関わらず、他キャラ「ロゼ」をヒロインポジにしていたこと

 

これらがいわば「ヒロイン詐欺」に解釈され非難に拍車を掛けた。

 

DLCは「未完成の本編を補完するもの」なんかじゃない。きちんとした完成品を売ってほしい

通常であれば、色違い・コラボ衣装など置きゲーのDLCはファンにとってはうれしいものであり「使う使わない」ということも選択自由だ(使いたい人間はただ課金すれば良い。これはソシャゲ課金にも通じる)

だが、さすがにゲーム発売5日後にアリーシャのシナリオを出してくるというのは最初から分割すること前提で、散々アリーシャがヒロインだと解釈させる告知の仕方をして「でもアリーシャシナリオ遊びたかったら課金してくださいね!」では

テイルズ オブ ゼスティリア アリーシャ アフターエピソード ~瞳にうつるもの~ (1) (電撃コミックスNEXT)

テイルズ オブ ゼスティリア アリーシャ アフターエピソード ~瞳にうつるもの~ (1) (電撃コミックスNEXT)

 

じゃあなんでこれを本編に入れなかったの?という話だし「ゼスティリア」の内容が薄めに薄めたものに感じられても無理はない。

 

置きゲーのいいところは「課金が購入で終わってる」ことだったはず

ソシャゲがゲームの主流になりつつある現在でも、消費者の思考は依然変わっていない。つまり

下手したら(運営に)お金を取られるんじゃないか

という恐れである。これまで述べてきたように、置きゲーしかなかった時代の世代は、どうにもこの「下手したらお金が掛かる」というソシャゲの油断の置けなさに安らげず、未だにプレイステーション4だの一般人は持ってもいないハードのゲームで遊んでいる。

なぜなら、置きゲーは

お金さえ払っておけば制限なしでゲーム内を自由に行き来できる

ことこそを最も尊ばれているからだ。

 

 

例えばホテルバイキングを考えてみてほしい。

レストランの前で入場料を払い「そこにある料理をどれでも自由に皿に取って食べてください」というのが主旨の方式だ。

ところがこの場内に別エリアがあり「ここの料理をさらに取りたければ1300円いりますよ~」と言われればどう思うだろうか。

こんな詐欺バイキング、誰が二度と利用するか

と思い、その場ではお金を払った手前我慢はするが、二度とそこには行かないのが通常の思考だろう。こんなことを重ねていれば、今ただでさえ少数派の置きゲー派もそのうち愛想を尽かしてしまうだろう。

 

同じ土俵の上では圧倒的に置きゲーは不利

ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ

ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ

 

そもそも置きゲーには不確定要素が多すぎるのだ。先に述べたような

シナリオのまずさ

クオリティの低さ

果てはイベントでの関係者の迂闊な発言やプロデューサーの問題発言

などゲームの評判に悪影響を与える要素が多すぎて、これら全てをクリアしたとて今度はアマゾンで星1ばかりのレビューが付けば初動すらがた落ち、発売後大した時間も経たずセール価格で投げ売りが始まる。

 

そうすれば今度は定価で購入したコアなファンの反感を買い「じゃあ発売してもすぐは買いません」という悪循環を生む。

実際私が好きなゲームも

・クオリティの低さ

・アマゾン星一で散々評価

・売り上げ爆死

・発売後すぐの投げ売り

で次回作の発売が何年もストップしたままである。というか、プロデューサーが「売れなかったら次はありません」と言ってるのでファンはお通夜ムードのまま何年も経過しています。

 

まとめ 置きゲーはならばどうすれば良いのかを考える

PlayStation 4 ジェット・ブラック 500GB (CUH-2200AB01)

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私もスマホゲーも多少は嗜む(妖怪ウォッチぷにぷにとポケモンGO)が、スマホゲーは遊んだっきり放置のまま終わることが多いが、置きゲーはそうした状態に陥ることは少ない。

プレイヤーを引き付けるもの、楽しませる要素は決してスマホゲーに劣るものではない。だからこそこのソシャゲ一択時代に置きゲー派はいなくならないのだし、皆期待してわざわざソフトを購入するのだ。

その好例がこのソフトである

JUDGE EYES (ジャッジ アイズ) :死神の遺言 - PS4

JUDGE EYES (ジャッジ アイズ) :死神の遺言 – PS4

 

龍が如く「JUDGE EYES」だ。「キムタクを操作できる」というおもしろ感もさることながら、全般的にゲームのクオリティに対する評価も高い。

さすがにここまでの出オチ感を他で出すのは無理だろうが、良いもの、面白いもの、完成度の高いものを出せばきちんとプレイヤーは評価をするし、SNSなどを通じて口コミは広まるものだ。

置きゲーメーカーが今出来ることと言えば

・きちんと時間を掛けて、手抜きではないきちんとしたものを作ること(DLCでストーリー補完などはお話にならない)

・衣装などゲーム内容に関係ない(または薄い)要素のこだわりに時間を割くのは止め、ゲームを面白くすることだけに専念する

・「購入金額以外は余計なお金を取らない」のが置きゲーの良いところ。購入者が「買ってよかった、支払った購入金額と釣り合っている」と思えるものを作るのが大前提。そこがきちんとクリアできてない商品で商売っ気を出すとユーザーは逃げていくし業界衰退を招く

 

上記でも述べたが「俺の屍を越えてゆけ2」はPSVitaという当時出たばかりのハードで発売されたため、俺屍2を買うためにvitaをわざわざ購入した人も少なくなかった。

 

PlayStation Vita Wi-Fiモデル ブラック (PCH-2000ZA11)

PlayStation Vita Wi-Fiモデル ブラック (PCH-2000ZA11)

 

つまりソフト代+Vita購入代2万円が余分に掛かっている訳で、それほどまでに熱心なファンが一度ゲームを見限ってしまえば、もう二度と戻ってこないと言っても過言ではない。

普通に考えてソシャゲで4800円や6000円近くを普通の人間は課金することはない。しかし置きゲーは最初から「面白さ」や「シナリオの良さ」「キャラの魅力」を謳い文句にプレイヤーからいわば担保としてソフト代をもらっている訳だ。

ゲームメーカーが考えるのは「いかに面白さでプレイヤーを引き付けるか」であるべきで、そこをきちんとしないままの粗製濫造のゲームを乱発することは結果としてメーカー不信を招き、売り上げと業界全体を縮小させることを考えるべきだ。

きちんと作られたゲームは「応援」つまり「購入」したいと皆思っているのだから。

 


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