【リアルターミネーター】アマゾン倉庫のロボット、人間に熊退治スプレー噴霧し、24人病院搬送【スカイネット!?】

 

映画「ターミネーター」を地で行く事件が起きてしまった

アメリカのニュージャージー州、トレントン近郊のアマゾン倉庫「ロビンズビル物流センター」で事件は起きた。

倉庫内の自動走行ロボットが9オンス(約266ml)入りの熊撃退スプレーを踏みつぶしたため、従業員24人が熊撃退スプレーに含まれていたカプサイシンを吸い込み、病院に搬送されることに。うち一名は重篤な症状に陥っている。

それではこの「自動走行ロボ」とはどういうものなのだろうか。

 

☟こちらの動画はアマゾン川崎FCで導入されているという運搬ロボットだ。

え?想像してたのと違います!?

私もこういうのかと思ってました

形態からして上記のようなロボットだと思われるが、注文の熊撃退スプレーが運搬の過程でこのカートから落ち、それをこのロボットが踏みつぶした、という仮定が成り立つと思う。

 

なぜ人間は「ロボットの反乱」と聞くと人型を想定するのか

 

日本で一番今反乱を起こしそうなロボットといえばペッパー君だろう。ソフトバンクのお店や、銀行、レストランなどに行くと置いてあるあれである。

 

正直不気味である。

ペッパー君の動きは独特である。キョトンとした顔がデフォルトで微笑んでいるような顔をしているが、人間のように表情が動かないためひどく無機質な印象を感じて恐ろしい。

何を考えているか分からない、と思ってしまうからだろう。ロボットだから考えなどあるはずはない。ただ、命令されたことで動くためにそこにいるのだが、変に人を模倣している形態であるがゆえに不気味に見えてしまう(不気味の谷現象

 

外見的写実に主眼を置いて描写された人間の像を、実際の人間(ヒト)が目にする時に、写実の精度が高まってゆく先のかなり高度なある一点において

好感とは正反対の違和感・恐怖感・嫌悪感・薄気味悪さ といった負の要素が観察者の感情に強く唐突に現れるというもので

共感度の理論上の放物線が断崖のように急降下する一点を谷に喩えて不気味の谷 (uncanny valley) という。不気味の谷理論とも。元は、ロボットの人間に似せた造形に対する人間の感情的反応に関して提唱された

引用元:Wikipedia「不気味の谷」より引用

 

そういう意味ではペッパー君は上記の「不気味の谷」理論でいう「好感度が落ちるポイント」ギリギリの容貌をしているといえるかもしれない。

妙に人間めいた表情を出そうとしていることが災いして、より強く「人間との差異」を強く感じさせてしまう。

それをどこか置いている側も無意識に感じ取っているのか、帽子を被せたり服を着せたりして親近感を出し、なんとか不気味さを緩和しようとしているようにも見えてしまう。

 

人間は普段ペッパー君のような人型ロボットに不気味さと得体の知れなさを感じているくせに「ロボットが人間を攻撃」と聞くと人型を連想してしまう。

反乱を起こすならばスパコン「京」のような箱型コンピューターではなく

人間の顔を模したロボットに違いないと想像してしまうのは、どこまでも人間がロボットを「人間の尺度」で測ってしまうからなのかもしれない。

 

「マネキンに恋する女」がいるのだから、そのうち「ロボットに恋する女」も現れるかも

無機物に恋をする心理状態をピグマリオンコンプレックスという。この話で非常に有名なのが「探偵ナイトスクープ!」の中でも今でも語り草になっている珍依頼「マネキンに恋する女」だ。

☟内容はこちらのブログに分かりやすく纏められています

 

この依頼は私も見た記憶があるが、確かに非常に記憶に残る回だった。

簡単に内容を説明すると、ある女性から番組が依頼を受けた。京都の酒蔵で働いていたマネキンに恋をしたのだが「彼」を探してほしい、というものだ。

結局彼はレンタル期間が終わっていたためマネキン倉庫に返却されていることが分かった。依頼者の女性は、倉庫に居並ぶたくさんのマネキンの中から紛れもない「彼」を見つけ出したのだ。

狂気すら感じる回だった。マネキンに人間のように恋する女性がいるということも驚きだったし、たくさんのマネキンの中から彼を見つけ出した彼女の感情は紛れもなく「恋」そのものだった。

マネキンに恋する女性がいるのだから、そのうち非常にリアルに人間を模したロボットが出てきたなら、それに恋する女性が現れてもおかしくはない。

まあよく考えたら私だって二次元オタクだから「絵に恋する女」である・・・

追記:ナイトスクープでは「マネキンに恋した女」以後の伝説回「アテンザに恋した女」という回もあったそうです。

☟こちらのブログに詳しかったです

 

おまけ 文学作品に描かれた「無機物への愛」

 

押絵と旅する男~江戸川乱歩全集第5巻~ (光文社文庫)
押絵と旅する男~江戸川乱歩全集第5巻~ (光文社文庫)

先ほど二次元オタクが「絵に恋する人間」であるということを言ったのだが、これで思い出すのが江戸川乱歩の「押絵と旅する男」である。

乱歩といえばあらゆるフェティシズムの元祖といえる作家だが、特にこの作品はすごい。

 

文字読むのが面倒な人はこちら☟を見てください。大体の話が分かります。

旅の帰りの汽車の中、乗客は「私」ともう一人、古臭い紳士の格好をした男のみ。男は絵の額縁のようなものを窓に立てかけている。やがて男はそれを風呂敷に包んでしまう。

好奇心に駆られ、男の前の席に腰掛けると、男は風呂敷の中身を見せてくれる。洋装の老人と振袖を着た美少女の押絵細工だった。

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男の兄が毎日、双眼鏡を持って出かけるので跡を付けたところ、彼はタワーに登って、双眼鏡を覗いていた。片思いの女性を覗いていたのだ。

しかしその女性のいるところへふたりで行ってみると、その女性は押絵だった。兄はあっというまに小さくなって、女性の押絵の隣で押絵になってしまう。

彼は押絵になった「兄夫婦」を退屈させないため、絵を持ち歩いているのだった。

 

おい「二次元に行きたい」をリアルでやっちまってるよ

「押絵と旅する男」が発表されたのは1929年(昭和4年)89年前ですよ!

新しい!新しすぎるぞ江戸川乱歩!でも何かいい話になっちゃってるのは、押絵になっちゃった男性が嬉しそうなことと、押絵の女性(二次元女性)も男性を許容して仲良く絵に収まっていること。

これはこれで愛の形でいいんじゃない!?

と思うのは、私が二次元オタクだからなのだろうか・・・

江戸川乱歩傑作選

江戸川乱歩傑作選

でも江戸川乱歩を読んでると、フェティシズムを持ってる人間は「あ~こういうヘンな人もいるんだ~」と安心できるという側面もあって、まだまだ自分の変態度は少ないんだなと思うこと請け合いです。

本当レベル高すぎるから乱歩作品の変態って

他にも日本人形に恋しちゃった夫の話「人でなしの恋」やら奥様に恋してるといいながら椅子の描写ばっかりしてる椅子フェチの男の話「人間椅子」だとか本当レベル高すぎるから妖しいものに興味がある方は見てみてください。

ロボットの話から随分離れてしまいましたが、やはりそのうち恋愛に特化した精巧なロボットが出てきて、彼か彼女に恋してしまう人間というのは出てくる気がしていますので、ロボットの容貌をペッパー君ぐらいで維持しておくのはひょっとしてとても無難なことなのかもしれません。

 

「人間椅子」収録。私は「心理試験」と「屋根裏の散歩者」が好きです。

「人でなしの恋」と「押絵と~」収録。

 


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