【キュアアンフィニ】男の子がプリキュアにでネット騒然、しかし皆「天王はるか」と「スターライツ」を忘れていないか


12月2日放映の「HUGっと!プリキュア」第42話「エールの交換!これが私の応援だ!!」で史上初男子のプリキュアが登場したとして話題になっている。

 

男子初のプリキュア「キュアアンフィニ」登場でネット騒然

☟キュアアンフィニ=若宮アンリくん

びっ・・・美形~!!「ユーリ!!!on ICE」のユリオみたい!

アンリくんはフィギュアスケーターで「氷上の王子」として大会で優勝しようとしていたのだが、大会出場前に乗っていた車にトラックが突っ込んできたため負傷し、大会に出られなくなってしまう。

自分の運命に悲嘆を隠せないアンリに悪の組織「クライアス社」が誘いを掛ける。

心の隙間に付け込まれ、闇落ちしてしまうアンリだったが

その状態を自らの強い意志で打ち破り、主人公たちと同じプリキュア「キュアアンフィニ」に変身する。

「闇落ちを乗り越える」というストーリー立ては少年漫画のスポーツものにも通じる鉄板の熱い展開でもあり「男の子が初めてプリキュアに」ということで非常に話題を呼び、ネット上は騒然となっているのだが、この42話には非常に示唆に富んだストーリーが盛り込まれている。

夢を「失った」と思っても絶望してはいけない。「自分がどうありたいか」に忠実でありさえすれば終わりではない。

プリキュアは「女の子だけしかなれない」ということはない。プリキュアになれる条件は「見た目、性別」ではなくて「心のありかた」そのものである。

 

中でもアンリの友人、愛崎正人が言った言葉に対するアンリの返しが秀逸だ。

プリキュア化し、女の子めいた扮装(イヤリングやピンを装着)で現れたアンリを正人は半笑いでからかう。

「若宮くん、なにその恰好・・・ハハッ、君男だろ?」

「だから何。自分の心に自分で制約を掛ける。それこそ時間、人生の無駄」

 

正人は決してアンリを嫌っている訳ではない。むしろ普段から親しくしている友人関係だ。

それなのに「女みたい」な恰好をしているアンリを受け入れられず「男ならそんな恰好するのはおかしい」とからかってしまう。

このシーンが非常にネットでは話題を呼んだようで「プリキュアもついにジェンダーフリー」などと言われている。

個人的に言うと、これは性別云々の話ではなく

「自分の心のありかたを自分で縛ってはいけない」

「人にどう思われたいか」ではなく「自分がどうありたいか」に忠実であるべき

というメッセージを伝えたかったのではないかと思う。

「はるかさんは男なの?」「そんなのどっちでもいいじゃない」描写は一歩先、セーラームーンで描かれていた

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「この男だろうが女だろうがプリキュアになってもいいだろう」「男がプリキュアになったって何が悪いの」で思い出すのが「美少女戦士セーラームーン」に登場する天王はるかである。

 

↓すごいイケメン!セーラー戦士みんなぽーっとなってます。緒方恵美さんのイケボも最高なんです。

 

はるかは性別上は女性であるが、うさぎの前には上記のようなイケメン男性として現れる。ブレザーにパンツを履きこなし、レーサーも務めているというハイスペてんこもりのイケメンだ。

緒方恵美さんのイケボも相まって、そこらの男性アニメキャラよりもよほど当時の女子の心をさらったキャラである。

しかも、うさぎがほんのりはるかに惚れている描写まである。「はるかさんは男の人なの、女の人なの」「そんなのどうでもいいじゃない」的な会話まであったと思う。

そう、セーラームーン世界では

はるかさんは男なのか女なのか分からないけど、別にそんなことはどうでもいいし、重要なことではない

はるかさんがたとえ女でも、イケメン男性に見えることには変わりはないし、好きになってもおかしくない

という今でいうかなり新しい性別観がごく自然に描写されており、幼い子供であっても「はるかが男か女かは特に重要ではないし、はっきりさせなくてもいい」という風に受け取られていたのは、その描き方が非常に自然だったからなのかもしれない。

まだまだ出てくるセーラームーン「スターライツ」もそうだった

 

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こちらは「セーラースターズ」に登場する新キャラ「スターライツ」だ。

「スターライツ」は美形男性アイドルユニットだ。彼らは「セーラームーン」漫画版では男装の麗人(つまり天王はるかと同じ枠)女性三人組で、変身すると非常に女性らしいコスチュームに変身し、戦う。

変身シーンの動画と懐かしの曲とともに。

 

ところがさらに新しかったのがこのシリーズをアニメ化した「セーラースターズ」で、なんとスターライツの三人は男性なのである。上記のツイート画像を見て頂ければ分かるが、肩幅も広く、学生服を着たれっきとした男性なのだ(男装の麗人ではない)

彼らは変身すると、本来の姿である女性に戻る(ややこしい)

つまり、簡単に言うと男性が変身すると女体化するのだ。

上記のスターライツたちの変身シーン中、三人とも男性の厚い胸板から、ウエストがくびれ、女性の体に変化していく過程が出ています。(2分18秒目~)

設定が新しすぎて頭がクラクラしますね・・・

すごいよ、これはジェンダーフリーどころの話じゃないよ。

もうこの時点で「女でも男でもどっちでもいいじゃない」という話は女の子たちに提示されており、また自然に受け入れられていたのです。

今回の「男の子が初めてプリキュアに」の話でこのセーラーウラヌスの話やスターライツの話を改めて思い出している人も多いようで、実際は

日本平成初期からはじまってた

こんなジェンダーフリーな国もそうそうないだろ

ということが今回「アンリくんプリキュアになる」によって改めて浮き彫りになったということです。

☟実はまだいくつかあったセーラームーンの多様性の描写について。フィッシュアイ、ゾイサイトなどについて

2021年公開予定の「セーラームーンEternal 劇場版」について書いている部分です(月マークで飛びます)→


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