【今や国民の敵と化す】塚原夫妻、9月に一転、パワハラ騒動鎮火に乗り出す【世論には逆らえず】

今や体操界のパワハラ問題を巡り、大問題の渦中にある塚原千恵子、塚原光男夫妻。レスリング界、ボクシング連盟、日大アメフト問題ときてスポーツ界の「指導者的人間、連盟のトップの人間」に権力が集中したためアスリートが被るデメリットについてただでさえ騒がれた下地ができている。

これまでスポーツ界は一定の「しごき」や「叱咤」はスポーツだからという観点からどこか看過されがちだったところ、東京オリンピックを前にそれらスポーツ界の旧態依然とした体質を刷新するかのごとく、どんどん各界の闇「あたりまえとされてきたセオリー」が暴かれつつある。

一流アスリートとはいえ、まだ十代の女の子が勇気を持ってその「闇」を告発したことで世の中の同情は大きく彼女に集まることとなった。

そうなると分が悪いのがいわゆるやることなすことが「老害の横暴」に見えてしまう塚原夫妻だ。連日の報道で「この機会に」という訳ではないだろうが、これまで沈黙してきた関係者が口を開き始めたのだ。

壮年の関係者、しかも男性、ある程度中枢にいたであろう関係者ですら恐ろしくて黙っていたことを、何の権力も持たない、唯一の後ろ盾であろう速見コーチとすら引き離されている宮川選手が告発した。

先日、この「体操界パワハラ問題」についての時系列を整理し「藪の中」に見立てて各個人の証言という形でこの事件を立体的に見ようという記事を書いた。

9月2日、突如塚原夫妻より新規のコメントが出たため、それを紹介しつつ、関係者証言から出てきた普段からの塚原夫妻の言動から、宮原選手が個室で彼らと談話することでどれほどのプレッシャーを受けたのか、という想像もしていきたい。

塚原夫妻はコメントと少しの発言だけ、対する「パワハラ告発側」からの発言は非常に多いため、どうしても今記事は「中立の記事」にはならないことをあらかじめお断りしておきます。

 

9月2日の塚原夫妻のプレスリリースコメント

これまでの状況が動いたのは9月2日。一度コメントを出していた塚原夫妻が、再度共同コメントとしてマスコミに一枚のFAXを送信したのである。この内容を一部紹介する。

宮川紗江選手に対する謝罪(塚原光男氏・塚原千恵子氏 連名)

前回の私たちのプレスリリースにより、一部報道では私たちの「反撃」「反論」や「徹底抗戦」という報道がされました。しかしながら信じていけないかもしれませんが、私たちにはそういった意図は一切ありません。

今回の一連の報道につきましては、その過程がどうであれ私たちの落ち度が大きな原因と考えております。そして私たちは今回の一連の件につきまして、宮川紗江選手に対して直接謝罪をさせて頂きたいと考えております。

全面的に自らの非を認め、宮川選手に対して直接謝罪したいとの意を示した。今回初めて自らの「非、落ち度」に対して言及した形だ。しかし「一連の件」というのが何を指すのか少しわかりにくい。

しかも今回の「パワハラ」が事実だとして、恫喝した側に会って謝罪するというのはどうなのかと思うし、そこは彼女が彼ら二人に会いたいか会いたくないかをきちんと汲んであげるべきだとは思う。「いじめられた側」が「いじめた側」の人間に会いたいかどうか、という話だと思う。

一部報道にありますとおり塚原千恵子の「黙ってないわ」など塚原光男の「全部嘘」などの私たちの感情に任せた自分勝手な発言などにより、私たちが宮川紗江選手と対立姿勢にあるとの印象を与えてしまいました。                                このような発言に関しましても、宮川紗江選手や宮川選手のご家族に対して、恐怖心や不快感などを与えてしまったと思っており、本当に申し訳なく思っております。

非常に理想的な謝罪文にも思える。自らの非を認め身を低くしつつ、具体的に「何が恐怖心や不快感」の原因だったかの本質から巧みに話を反らしている。

彼女が不快感や恐怖感を感じた発言があったとするならば、むしろ「このままだとオリンピックに出られなくなるわよ」や「家族でどうかしている。宗教みたい」という発言のほうではないかとおもうのだが、そこからうまく話を反らして軟着陸させた感がある。

とても大事な時期にある日本代表候補選手の皆様に対し、この度の一連の問題で落ち着いて練習できない状況を招き、多大なるご迷惑をお掛けしていることについて、深くおわび申し上げます。

国民の皆様に対しても、このような騒ぎになってしまったことを深くお詫び申し上げます。

別に国民(一般人)は謝られたい訳じゃないと思うのですよ。

それよりも速見コーチはいつ宮川選手と一緒に練習できるのか、宮川選手はこれから不利な状況や妨害などに合わないか、そちらのほうが気になっていると思いますし、これから彼女がそういう目に合わないと断言します、ときっぱり言ったほうがクリーンに思えます。

参考のため、この56時間前に出た塚原夫妻の声明と、宮川選手の会見での発言を対比した表を載せておきます。

宮川選手の記者会見(8月30日) 塚原夫妻共同コメント(8月31日)
「あのコーチはダメ。私なら速見の100倍は教えられる」と言われた 「あのコーチがダメ」とは言った。「私が100倍よく教えられる」とは言ってない。このような発言をした事実はない。
「オリンピックに出られなくなるわよ」という発言もありました 「グラスゴー以降活躍できてない、だんだん成績が落ちてきているでしょう?そしてこのような成績や現状のままだと五輪に出られなくなるわよ」という内容を伝えた
「家族でどうかしている。宗教みたい」と高圧的に言われた 高圧的には話していない。録音したものを聞いてもらえればそうでないことが分かってもらえると思う

 

このときの声明の「あれは言ってませんこれは言ってません」という強い論調が宮川選手に対する徹底抗戦、反撃と見なされたと見られた失敗を受け、今回は非常にソフト路線の謝罪をしてきたな、という印象を受けます。

ちなみに千恵子氏は8月30日(木)時点ではビビットの電話取材に対してこのようなコメントで毒を吐きまくっています。こちらのほうが上記の優等生コメントより本心に近いと思われます。

宮川選手は弁護士が書いたことを読んでいると思う。私が言ってないことが一杯書いてある。

速見コーチと二人で朝ごはん食べてテニスなんかしてるんだもん。どこが「毎日頭が痛い」のよ

正義が勝つから大丈夫。真実はひとつ

私たちが協会を辞めたらもっと言いたいことを言う。来年は役員改選、やっぱもう権力闘争だね

自分たちの言動が全て招いたことだというのに「権力闘争」の一環でこうなったといわんばかりです。

続いて、今度は会見以降続々と出てきた体操協会関係者からのコメントを引用していきます。

(ソース:9月3日 「ビビット」による電話取材より)

 

体操女子元ナショナルチームの関係者コメント

普段から塚原本部長(千恵子氏)はやはり言葉は悪いのかもしれないですけど、高圧的な言い方をされる。

女子は体重が軽いほうが動ける、ケガが少ないというようなことでアドバイスしている選手がうまく行かないと

太っているからダメなんだ

だからデブはダメ

だとか、そういう吐き捨てるような言い方というか、言い切ってしまう

 

千恵子氏に指導を受けた選手の母親・指導者たちのコメント

熱中夫婦ここにあり!

千恵子先生が

「目障りだ!その辺ウロウロしないでくれ!」

といきなり怒鳴りだしまして、言葉の暴力ですよね千恵子先生の場合は(保護者コメント)

 

もう頭ごなしにダーッと言われます。光男さんに呼ばれて「監督のやることにお前らは口ださんでいいよ。黙って練習の補助だけしてればいいんだよ!!」

(指導者の男性コメント)

 

(千恵子氏が)上から目線で「どういうことよ!あんた何言ってるか分かってんの!!誰に言ってんのよ!!」と                  (元コーチをしていた男性) 
いくつかの証言から、普段からかなり気性の激しい人だったことが分かります。また「自分の言うことをすべて聞いていればいい!聞いていればきちんと結果は出せる!」という自らのメダル体験に基づく信念のようなものがあったのかなと思えます。
ただ、周囲の人たちは選手は鍛えたいが千恵子氏に罵倒されたい訳ではないので、この直情なものいいがかなりの人間の反感を買っていたことは事実でしょう。
証言した人たちが大半(元)であることがそれを物語っているように思えます。また、千恵子氏がいわゆる「女帝」状態に陥っており、どちらかというと夫の光男氏は「あの人の言うことを聞いてればいい」というやや消極的な姿勢だったことが見えてきます。
それでは今度は「女帝」と呼ばれている塚原千恵子氏自身がそれをどう思っているのかについて紹介します。第三者からの話だけでは補えない部分も多々あるかと思います。

 

「女帝」塚原千恵子氏大いに語る「灰色が嫌いで白か黒かはっきりさせたい」

 

ソース:週刊新潮9月13日号 塚原千恵子氏のインタビュー「独占!女帝塚原千恵子が懺悔の全真相告白」より

私は普段、選手ともコーチともほとんど喋りません。朝日生命体操クラブでも、レギュラーを選ばなければならず、その際にひいきしているなどと誤解を招く原因になりやすい。

コーチと仲の良い親の子供が使われやすくなる、という話も一般に聞きます。それだけに私は以前から選手とも保護者ともベタベタしないようにしてきました。

そのうえ、灰色が嫌いで白か黒かをはっきりさせたいタイプ。だから周囲はやりにくいと思いますよ。それで女帝のように見えてしまったのかもしれません

それでは次に千恵子氏の夫である光男氏が千恵子氏のことをどう見ているのかも紹介します。

夫光男氏語る「日本の女子体操界をなんとかしようと四十年にわたってやっている」

ソース:9月7日放映「グッディ!」塚原副会長インタビューコメントより

 

質問:千恵子氏の体調はいかがですか?

あの人は二年ほど前に大病をしまして。心臓と肝臓と直腸と大きな手術をして。我々体操協会の執行部が、これだけたくさんのコーチがたくさんいるけども、やっぱりこれをまとめてくれるのは彼女の経験。これを持ってる塚原千恵子しかいない、という結論に至って皆で頼んだんです。

もう一期だけやってくれ、と。オリンピックの予選だけ取っちゃってくれ、と。そこまで頑張ってほしい、ということをお願いして、彼女に女子強化部長をやってもらっている。

彼女がやりたくてなんか全然やってないんです。気の毒でね。本当は病気したところでリオ五輪で終わりにしたかったんだけど。悪いけど、塚原千恵子本部長はそんなちんけな人間じゃないですから。

日本の女子体操界をなんとかしようと、43年間その思いを四十年にわたって応援しているのは素晴らしいことですから。

解明されてない謎 なぜ録音は「違う日」のものなのか

上記の対比表でも出ていましたが、31日の塚原夫妻の反論コメントで「やりとりの内容の録音がある。それを聞いてもらえれば高圧的ではないことがわかる」という反論がありました。

その反論を裏付けるように録音テープの提出があり、それを聞いたとき率直に言って「前後の状況が全然分からないし全内容でもないから何とも言えない」という印象しか持てませんでした。

https://twitter.com/senpai_hato_/status/1035523189726568448

状況を掴むために上記に上がっている公開された音声の内容を書き起こしてみる。

千恵子氏「人がやったことじゃないんだよ。あんたが契約して、あんたのグループが(親か速見さんかしらないけど)それが契約して巻き起こしたことなんだよ。そうでしょ!?周りの人とか私たち関係ないでしょ!?(合宿から?)かえってどうしようと思ったの?」

宮川選手「(沈黙)かえって今日は休みたいと思った」

千恵子氏「あなたは(オランダの大会の)所感にも書いてあったけど、見ることで勉強もしたしいろいろ学んだと書いてたけど、人の試技会を見たり練習しているところを見たって参考になるでしょ」

宮川選手「今はそういう気持ちになれない・・・」

千恵子氏「・・・・(沈黙)それはね、あなた。自分の我儘よ。コーチや親が帰ってこいって言ったわけ!?」

宮川選手「帰りたいっていうのは伝えました」

千恵子氏「親を呼び出しましょうか私が?」

宮川選手「・・・・(長い沈黙)それは別に構いません」

千恵子氏「でもそれはあなた自身の責任でやらなきゃいけないことじゃないの?自分が巻き起こしたことで自分がそういう風に逃げるのはダメ。スポーツをやる意味はどんなに難しいことがあったって、ちゃんとやるとか、我慢するとかそういうことを学んできたんだと思うから・・・」

 

話を整理すると、実はこの音声は宮川選手が「オリンピックに出られなくなるわよ」「家族で宗教みたい」と言われたと会見で話していた7月15日のデータではなく、翌日の7月16日の録音データだ。

また、前回の記事でも書いたが、池谷幸雄氏の話によると千恵子氏の付き人に呼び出されたさい「録音はするな」と予めいわれていたにも関わらず、塚原千恵子氏側はこのようにやりとりを録音していた。だから宮川選手側の「こういわれた」という記録は、彼女のお母さんが後でメモしていたため残っていたものなのだそうである。

そうしてこの録音データのやりとり自体は宮川選手の話によると全部で40分に及ぶものだったそうで、うち上記に書き起こした会話内容音声データは実に2分24秒。実は会話の内容の5パーセントだけを公開したに過ぎない。

しかも彼女が会見で話した7月15日の録音データの提出はなかった。これでは何の証明にもならないし、宮川選手が話した「パワハラ的な言動がなかった」という証拠にはならない。

しかも一部のテレビ局では上記の会話内容のうち

千恵子氏「親を呼び出しましょうか私が?」

宮川選手「・・・・(長い沈黙)それは別に構いません」

の部分しか公開していないテレビ番組さえあった。こういう意図的な切り取り方をするのは、完全に情報操作をしているとしか思えない。

実際「・・・・それは別にかまいません」の部分だけを聞くと、理にかなったことを言う千恵子氏に対し、宮川選手が拗ねて態度が悪くてふて腐れて態度が悪い選手のように受け取られる可能性があり、私もこの部分だけを聞いて「これだけじゃなにも分からない」と思ったのである。

明らかにこの部分だけ切り取って流すのは「宮川選手側にも一定の問題があったんじゃないの!?」と状況を知らない視聴者に思わせようとしている意図を感じる。

上記の内容は「一番きついことを言われた」7月15日のものではなく、速見コーチの暴力はあったでしょ、あったでしょ!?認めないとあなたも難しい立場になるわよ。オリンピックに出られなくなるかもしれないわよ!?と18歳の女の子が体操界の最大と言ってもいい最大権力者二人に呼び出され恫喝された翌日のあとのことだと念頭に入れて聞くと

「帰って今日は休みたいと思った」という言葉はその文脈を踏まえると「やる気ネーからさっさと家に帰って休みたい」という怠け心の露呈ではなく、(コーチと引き離されるかもしれない、と思って頭が真っ白になって)「もう何も考えられない、もう疲れたから休みたい」という言葉であることが容易に想像が付く。

いずれにしろ、相手に「録音するな」と言っておいて自分は録音している、しかも都合のいい部分だけを恣意的に公開する、問題になっている7月15日の録音ではなく、散々宮川選手を痛めつけた翌日の16日の録音を出すということだけでも十分ヤバさが伝わってくる。

いくら「パワハラがなかった」と言っても冒頭のあたりはかなり上から押さえつけている感じがするし、これを提出してパワハラはなかったと証明できると思ったなら、相当にズレているとしか思えない。

 
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