【踊る阿呆は】踊り手たちと収益重視で阿波踊りに介入する市側の対決【屈しない】

2018年、400年の伝統を持つ「阿波踊り」に混乱トラブルが起きた。

徳島市で8月12日に開幕した「阿波踊り」毎年1500人もの踊り手が躍る「総踊り」が40年前ほど前から祭りの最大のフィナーレとして地元住民、観光客ともに非常に注目が高かった。

ところが、この「総踊り」が突如として徳島市市長遠藤氏の発言で中止になったのだ。

 

祭りの主役「総踊り」をやめ、祭り会場を分散させる

有名連が分散して踊れば(総踊りが見られないため、これまで売れていなかった)南内町演舞場以外のチケットも売れるはず。だから総おどりは中止する
総踊りを見られることで観覧の人気が集中している南内町演舞場以外の観覧席を売るために総踊りをやめようとしたのだ。
踊り手たちを四つのグループに分散させることで、ほかの演舞場のチケットもさばけば、阿波踊りの赤字が解消すると考えての強硬姿勢だった。
他の会場でのチケットを売るために総踊りを取りやめ、踊りを分散すれば他会場でのチケットが売れるとの判断だ(実際は昨年よりも売り上げは落ちた)

 

市長の発言は祭りの主役、踊り手たちをあまりにもないがしろにしていた

(総踊りは)腰も落とせない、立ったまま手を挙げてそれが魅力なのかもしれませんけど
私も阿波踊りは十分踊ってますし、踊った後の解放感というか充実感というか、よくわかりますけど
阿波踊りじゃなくて総踊りですが?と問われると
「踊ったことはないです」「総踊りに関していえば、阿波踊り本来の踊りではない、ギュウギュウになって踊っています」

 

などと発言。踊ったこともないのに踊り手たちや観覧者たちが最も楽しみにしている「総踊り」を「本来の踊りではない~」などと無神経な発言をしたことも、踊り手たちに反発をもたれた原因の一つだろう。

踊り手たちと収益重視で祭りに介入する市側の対決

総踊りを巡る意見の対立で、有名踊り手たちを束ねる団体「阿波踊り振興協会」と市長側、市が運営をはじめた団体「阿波踊り実行委員会」が決裂し、8月13日時点、踊り子側である「振興協会」側は総踊りの強行実施を発表した。

「踊る阿呆は政治権力に屈しない」スローガンの元、踊り手達が市長に反旗を翻し、かねてからの予告通り踊り手たちの「総踊り」が8月13日行われたのだ。

この騒動のあらましは以下である。

今回の「総踊り」取りやめの背後にあるのが4億5千万にも及ぶという阿波踊りの赤字だ。

この赤字には理由がある、と主張するのは徳島市観光協会で事務局長を務めていた人物だ。

赤字は阿波踊りを主催してきた徳島新聞が、自社やグループ企業だけがもうかるような運営を行ってきたため生じたもの
会場を埋める広告看板の制作は徳島新聞のグループ企業に丸投げされ、使いまわしにも関わらず、毎年制作料を取られていた

看板広告費の15%は手数料として徳島新聞が持っていってしまう

 

不透明な席の配分と資金の動き

上記ツイートにもあるが、この赤字問題が議会で取り上げられた際問題になったのが主催団体のひとつ「徳島新聞」の良席の独占だ。下図は週刊現代が入手した、阿波おどりの座席配分表の一部だ。阿波おどり関係者の一部で共有されている内部資料である。

「新」と書いてある席が徳島新聞社の持ち席で「観」と書いてあるのが観光協会の持ち席だ。「新」の席ばかりなのが分かると思う。800席中、400席を占めている。

画像引用元:現代ビジネス「阿波踊り4億円超の赤字に地元の不満が噴出!」より

「全日程・全会場を合わせると、徳島新聞は桟敷席(街中の屋外観覧席)だけで2万席近く押さえています。7月1日の朝10時にチケットの一般販売が開始されましたが、一般向けに割り当てられたチケットが極めて少なかったため10時2分にはもう売り切れてしまった。おかげでその後、観光協会には苦情の電話が殺到しました」

引用元:現代ビジネス「阿波踊り4億円超の赤字に地元の不満が噴出!」より

徳島新聞が確保した席は、同社のグループ企業や取引先などに優先的に販売され、広告看板を出したスポンサーに対して、招待券として配ったりもしているようなのだ。

しかもこの販売数の内訳や配分の詳細は毎年明らかにされておらず、ブラックボックス扱いになっていた。

この問題を追及している岡議員は、この不透明さを解消するために「阿波踊り委員会」を開催し、席の配分を明確にすべきだと市と徳島新聞社に文書を送ったが、返ってきた返答は

(徳島新聞の)米田社長の日程調整がつかないので、委員会は7月28日に開催することになった」

というものだった。チケット販売が終わってしまえばこっちのものだ、という徳島新聞側の意図が覗く回答で、そもそもが徳島新聞の不透明な席配分が問題になっていることに対する当事者意識がまったくない。

この席配分について明確になってしまえば不都合な何かがあるという風にしか思えないのだ。

(ブログ主作成)阿波踊り関係図

遠藤市長は元「四国放送」のアナウンサーだ。阿波踊りの主催団体である「徳島新聞」の子会社の元社員であるため、一切徳島新聞側と無関係とはいかないだろう。

この構造が問題なのは「都合の悪い席配分を追及されたくない」徳島新聞側と、元子会社のアナウンサーであった遠藤市長が手を組み、都合の悪いことをほじくりかえされないよう結託しているようにしか見えない、という構図だと思う。

席配分や「阿波踊り」のチケットの金の流れに関する疑惑を解消しないままに、阿波踊りの最高のフィナーレともいえる「総踊り」を取りやめると言ったところで、全く踊り手たちや地元の人たちが納得などできるはずがない。

そもそも「透明性」がない側がなんの非もない踊り手や、総踊りを楽しみにしている地元民たちに「総踊りをやめろ」と言ったところで、ただの横暴にしか見えず、これでは賛同など得られるはずもない。




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