オウム真理教事件~当時を知る人間として言いたいこと

名前がアレフになろうがどうしようが、彼らが「元オウム」であったことは消せませんし、きちんと監視対象にしておくべきだと思っていますし、もう二度とおかしな事件など起こさぬよう社会が注視していかねばならないと思います。

私たち事件を知る世代がしばらくオウム関係の話題がなく、すっかりオウム事件のことを考える時間も減っている矢先に麻原の死刑執行が行われたため(何せ麻原が死刑判決を受けて14年も経っているのだから)こういっては何だけど正直「オウムの恐ろしさ」も記憶とともに薄くなっていっていたことは否めません。

しかしその甘い認識はこのオウム(現アレフ)が2018年3月、すでに表明していた公式発言が麻原死刑執行後に報道されることによって覆されました。思いっきり横っ面をはたかれたような衝撃をまたオウムは与えてきた、そう思いました。

 

アレフが意味深コメントを発表
そんななか、オウム真理教の後継団体「アレフ」に不穏な動きがあることが判明し、物議をかもしている。2018年3月、アレフは公式サイトに意味深なコメントを発表していた事が判明したのだ。以下が、アレフが発表したコメントの一部引用である。

・後継団体「アレフ」のコメント
「司法上の手続きをはじめとする深刻な問題を無視して、一行政機関に過ぎない法務省及びその長たる上川陽子法務大臣は、死刑囚13名の一部を早々と別の拘置所に移送しました。麻原尊師らの死刑執行を強行しようとしているのでしょうか。もしそうであるならば、取り返しのつかない重大な禍根となるでしょう」

引用元:buzz-plus【緊急事態】警戒してください / オウム麻原彰晃の死刑で後継団体アレフが報復的コメント発表「取り返しのつかない重大な禍根となる」

 

取り返しのつかない重大な禍根って何ですか。また地下鉄サリンみたいなことをしでかすって脅かしてる訳ですか。北朝鮮のニュースの言い回しみたいですね。

こんなことを言って「世の中に迫害されてる」「みんな何も分かってない」って言ったって全く説得力なんかないし、ますます「オウムは永遠に監視対象にしなければ」と一般人が思うのは当たり前なんじゃないんですか。

冷静になれって言ったって当時を知る人間からすると無理です。

いきなり毒ガスを市街地にまき、弁護士一家をさらって命乞いする人間と赤ちゃんまで殺し、朝の混雑時の地下鉄でサリンを撒いて多くの人を殺し、今も後遺症で苦しんでいる人がいるという実感がこの人たちには一切感じられない。

こんなことをしておいて「重大な禍根」なんて言われたら

まだこいつらあの時のままなのか?

まだ体質は何も変わってないじゃないか

なんでこんなこと改めて言う必要があるんだよ

自分たちが罪を犯したという自覚が全くないんじゃないか

と思われて当然なんじゃないのかな。

 

「アレフ声明」を取り上げるネット記事の意図的な誘導に乗らずに冷静な目線で

ただし、この点だけは大抵のネット記事では錯誤を招く書き方をしているので一点書いておくと、

アレフが「重大な禍根」云々の声明を出したのは2018年3月で、死刑を受けての発言ではない。

麻原の死刑執行を受けてこれらの発言をしたとなると、完全無欠に一種の「なんかやらかすぞ」という声明でもありテロ宣言にしか見えないし、みんなオウムが怖いし恐ろしいのでその点を見過ごしがち。

また、多くのネットニュースサイトも意図的に(死刑を受けてアレフがそういう発言をしたように)誘導した記事を書いている。

まあそっちのほうが恐怖を煽りやすいし閲覧数も上がるからね!とにかくあまり長文を書かず、キャッチーなタイトル付け勝負のこういう媒体は、強引に論理をくっつけて結論を出してしまいがちな部分もあるから、きちんと前後関係を把握したうえで自分なりに考えをまとめたほうがいいですね。

もちろん私もそうした誤解を招く記事は書かないように十分気を付けていきたいと思います。

一応「死刑執行を受けてのアレフ公式発言」でないことは事実なのできちんと書いておく。いずれ「事前の声明」だったとしても恐ろしいことには変わりないんだけど、そのあたりの時系列はきちんとしておかなくてはならないと思う。

 

 


 


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