今回は結構物騒なタイトルです。私が学生の時に見た「先生いじめ」の話をしようと思います。
目次
「人を見てクスクス笑う」で彼女は皆を恐怖支配していた
私が高校生だったころ、すぐに人をみてクスクス笑う子がいたんですよ。
運動部の子って、サバサバしてたり活発だったり、あまり細かいことを気にしないさっぱり系の子もいる一方、どんくさい子、動きがちょっと変な子、要は「みんなと違う」子を笑いものにする子もいたんですよ。この子をAとします。
というのも、みんながみんなこんな子な訳ではなく、要は「A界隈」の子がそんな感じだったんですね。Aとその他数人、っていう感じの。
Aは特に美人だとか、勉強ができるとかスポーツ万能とかそういう子ではないのです。女王様タイプで周囲を見下してる、というタイプではなく
そうなるともうこの手のタイプは水を得た魚のように生き生きします。そうしてAたちはその対象を見て、ヒソヒソ、クスクスすることによって対象に圧力を掛けます。
直接からかう訳じゃないから性質が悪いんです。ただ「いや~な空気」で確実に相手に「あんたおかしいよ」っていうことを教えてくるわけなんです。
陰湿で、悪質で。私は本当にこの「ヒソヒソ」「クスクス」が大嫌いだ
たまたま、その「たった一人」がいま笑われているけれど、次の瞬間変なことをしたら自分が次は笑われる番になるかもしれない。笑われるか、笑われないかはその「A」のさじ加減で決まってしまうのです。こんなに怖い綱渡りはないですよ。
私はAと違うクラスで、たまたま体育だとか選択だとかで一緒になるレベルだったのですが、本当に同じ場にいるだけでも嫌でしたもん。
廊下の先に、そのA一派がいるだけで嫌な気持ちになるし、こっちを見てるだけで嫌な気持ちになるんです。
「いじめ」という程深刻ではないけれど、明らかに「人を馬鹿にした笑い方」「思わせぶりに顔を見合わせたり、コソコソ話す」彼女たちに、皆重たい気持ちになっていました。
彼女らのやっていることは「え?知らないよ?笑ってるだけだよ?」と言われれば証拠は何一つないのです。「やめなよ」なんて言える人は誰もいませんでした。誰だって「皆と違わないように」「皆から浮かないように」「目立たないように」したいとこのぐらいの年頃の子なら思います。
それをわざわざこんな目に見える地雷に触って、余計な災厄を招きたくなんかない。それが正直な感情ではないでしょうか。
調子に乗ったA一派。その刃はついに先生に向いた
大学院を出たばかりの若い生物の先生がいました。院を出たということは恐らく24ぐらいだと思いますが、その先生はどこかぽわーんとしていて、男性にしてはちょっと頼りない感じの人だったんですよ。
かなり優しいものいいをする人で、どちらかというとちょっと生意気な高校生には「なめられやすい」タイプであったかもしれません。
でも普通の高校生はだからといって先生をなめたりしませんし、いうことを聞くのがふつうです。Aどもは違っていました。
Aがなにか先生にとてもきついことを言い、先生が泣いた、というのです(友達から聞いた)
その話は一気に同級生たちに広まりました。「Aすげえ」なんて誰もいうはずはなく「あんな優しそうな人泣かせて・・・本当あいつらモンスターだな・・・」だとか「いっそう関わりたくなくなったわ」という感じの冷めた空気でした。
あたりまえですよね。高校生にもなって、いきがって先生を泣かせて。何をやりたいんだお前は、と誰だって思いますよ。
でも誰も「お前らいい加減にしろよ」ということはありませんでした。
多分みんな関わりたくなかったんだと思います。そんなことしないのが普通の人なのに、高校生にもなって小学生みたいないじめをやってる人種です。
なんで「そんなことやるのはおかしい」なんて言ってやらなければならないんでしょうか。レベルが低すぎて関わる気にもなりません。
結局、生物の先生はそのまま学校に来なくなってしまいました。今思っても心が痛みます。Aという邪悪な人間たちが「一人の人間の心を殺す」さまを皆はなすすべもなくただ見ていただけでした。
今でも答えが分かりません。こんな「触っただけで穢れそうな人間」が大手を振るって「やったもん勝ち」で大きい顔をしているのに、普通のまともな人間は苦々しく思いながら何も言うことはできない。
人間はあまりにもおかしいと皆が関わろうとしなくなり、それを「許されている」と勘違いしてますます調子に乗る、という嫌な悪循環が生まれてしまうのです。
「異常な人間が残したトラウマ」人がクスクス笑うのが怖い
歩いていて、誰かが笑うとビクッとします。明らかにトラウマです。Aに私自身が笑われる、という経験は一度もなかったのですが、ずっとAたちがクスクス笑いをして人を馬鹿にするのが大嫌いでした。
だからつい、人とすれちがう時に「フフフ」とその相手が笑っていると、自分が笑われているのではないか、というフィルターが入ってしまいます。
大嫌いなAに、知らず知らずのうち、こんなおばさんといえる年になっても影響を受けてしまっていたのです。
ところが、大抵の人は「たまたま」友達と笑いあっているだけで「人をあざ笑うためにクスクス笑う人」なんて今まで私はA以外会ったことがありません。
もし今誰かに「クスクス笑われて」いじめられている人がいたら心に留めておいてほしい。
もし学校の同級生にクスクス笑われたりヒソヒソ話でいじめられている子がいたら言いたい。
あれから20年たつけど、あんな異常な人間まだ一人も会ったことがないよ、と。
だからね、笑われたりヒソヒソされているあなたがおかしいんじゃないんだよ。おかしいのはあっちのほうだから。間違っても「自分がいけないんだ」とか自己嫌悪にならないでほしい。
上の話を見たらわかるよね。100%おかしいのはいじめてるほうだよ。世の中の大半はこんな「おかしな人」じゃなくて普通の人だから。
だから「ヒソヒソ」にも「クスクス」にも負けないでね。学校を卒業したら二度と会わない人間のことなんかで苦しまないでね。
置かれた場所で咲きなさい
に苦しめられなくていい
置かれた場所が業火の上ならば
我慢したとしてもいずれ焼け死ぬ
自分の置かれた場所が最適解だとは限らない
今が苦しければ
今が辛ければ
別の場所で咲けばいい
今のところだけが全てではない
自分を追い詰めるな
咲けるところで咲けばいい
— PVマフィア (@pv_mafia) April 4, 2019
↑アルファルファモザイクで拾ってきた(たぶん)コメント。
いじめは「相手がまずいじめたい理由」があって、その目的のために「いじめる理由」をこじつけている、という話。
つまり「いじめ」というのはあくまでも「いじめる側だけの心の問題」が原因だということで「いじめられる側」はその的になっている、ということです。
バカにされるような人間だからこそ、他の人をバカにするのです。本当に自分に自信がある人は、他人を見下したり、バカにしたりする必要はないのです。他人を非難したり、いじめたりする人は、「自分は欠点だらけの卑怯卑劣でみっともない最低最下等な根性の人間です」と発表しているのと同じなのです。
— 美輪明宏bot (@_miwa_akihiro) February 6, 2019
悪口や陰口、嫌がらせをされてイラっとしたり悲しくなった時は思い出せ。争いは同じレベルの者同士でしか起こらない。大人と子供は喧嘩しないでしょ?他人を不快にするようなクソ野郎の為に自分の格を下げて同じ舞台に立ってまともにやり合っても損するだけだ。相手にすんな。君の時間がもったいない。
— Testosterone (@badassceo) February 7, 2019
近いうちに命を失うことをつらつらと考えるに、まだまだ時間のある皆さんへ。死ぬぐらいなら学校に行くことはない。死ぬぐらいなら会社へ行くことはない。死ぬぐらいなら何者かになろうとしなくてもよい。死ぬぐらいなら何かを我慢することはない。好きなように生きれば良い、死ななければそれでよし。
— 小池一夫 (@koikekazuo) March 29, 2019
・辛いのは頑張れていないから
・限界…でも歯を食いしばる
・人を頼ることは迷惑行為
・助けて!というのは恥
・我慢すれば収まる
・逃げるは恥真面目な人間ほど
このような思考を持っている
しかし
このような思考は簡単に限界ラインを越え
再起不能にぶっ壊れる
もっと不真面目でいいからな
— PVマフィア (@pv_mafia) March 29, 2019
生きてりゃね、本気で死にたくなることも何度かあるさ。でも、現に生きてる。生きてさえいりゃ何とかなるだろ、って根拠のない期待を持つんだよ。人ってそんなものだけど、根拠のない期待から凄いことも生まれる。それが人の凄さなんだよ。そうさ、生きてさえいりゃ何とかなるんだ。
— 志茂田景樹 (@kagekineko) April 3, 2019
いじめでしんどい子はとりあえず小池先生・志茂田先生・美輪明宏bot・テストステロンさんのアカウントはフォローしておくと良いよ。
元気付けられるツイートも多いし、人生経験が豊かな人の言葉はためになるよ
付記:小池先生は最後まで若い人間を励ますツイートを残し、亡くなられました。本当にお世話になりました。
無視すべき言葉
綺麗事ばかり言うな
辛いことから逃げるな
何回言えば分かるんだよ
それ頑張って金になるの?
俺の若い時はもっと頑張った
お金を貰っているんだから働け
怒られることをありがたいと思え
お前は出来ないんだから夢を見るな
やりたいことを仕事にするのは諦めろ嫌なヤツは無視でいい
— PVマフィア (@pv_mafia) April 8, 2019
いじめで苦しい思いをしてる子に聞いてほしい歌「宙船」が収録されています。
「お前が消えて喜ぶものにお前のオールを任せるな」
見ているだけで苦しくなる「ひなたのいじめ編」辛い。辛すぎる。七巻まで続く。本当に辛い。
おまけ 人をいじめるやつの心理状態を知って割り切ろう(過去記事からの引用)
過去記事でうちの母が大人のいじめに遭っていた話を書いたのですが、
追記として書いた、私が遭遇した小さな悪意のことについてのこのふたつの章に
人をいじめる人間の厭らしさが凝縮していると思います。
長いので要約すると
人をいじめるやつは人が悲しんだりイライラするのを見て喜ぶ破綻した人間
人に泥を跳ねさせて喜んでいる人間なんだから、相手にすることない
嫌な人間のことはなるべく考えず、笑ったり楽しいことをしよう。それが相手に対する一番のお返し
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ママ友関係について。この種の人間関係は実は心理学で読み解くと非常にパターン化しており、定型に基づいてることを知れば気が楽になるよ、という記事です
上で少し紹介したうちの母がいじめられていた話。別に何も悪くないんだよなあ、いじめられる側は。