以前から私が入院、手術した経験をもとにいくつか記事を書きました。そんな経験の中で、良かったことは「医者は怖くない」ということが分かったことでしょうか。
あまり医師に接する機会のない方などは「医者に行くのが怖い」だとか「何か怒られそうでなかなか行けない」という印象を持っている方もいるのではないかと思います。
私も以前はそう思っていましたから、そういう考えはよくわかります。ではそういう人間の考えが「怖くない」という風に変わったのはなぜなのか、また、医師の前でカチンカチンになってうまく喋れない、そんな状態を解消する方法を考えていきます。
目次
医者が聞きたいことは大体決まっている。ポイントを押さえれば「全く怖くない」
医者が聞きたいことは大抵これだけです
いつから
どんな風に
どんな症状が
普段どんな薬を飲んでいるか
また、過去の病気についての質問は
どこがどんな風に
どこの病院で
どれくらい、どんな治療を受けていたか
どんな薬を飲んでいたか
自分の病気をきちんと把握しておこう
普通の人は健康な時には医者に行くことはありません。自然とひとつひとつの病気の受診は間隔が空くのが普通です。
しかも転勤族の人などどうでしょう。それまで掛かっていた病院から、また引っ越した先の新しい病院で治療を受けることになります。
そうすると起きるのが「昔のことだから記憶が曖昧になる」「いつだったか思い出せない」という現象です。
そんなあやふやな状態で病院に掛かったらどうなるでしょうか。
医者「それはいつ頃ですか?」
患者「え~っといつだっけ・・・〇〇に居た時だから・・・たぶん5年くらい前だと思います」
医者「その時飲んでいた薬の名前はわかりますか?」
患者「忘れました、すいません」
全然会話になってないことが分かります。「多分」「思います」「忘れました」しか言えておらず、ほとんど医者に与えられるヒントがないことが分かります。
試験でいうと、面接に行くのにきちんと回答をまとめてないで面接に行ってるようなものですよ。
でも全部きちんと覚えるなんて難しい。だから病気の履歴書を作っておく。
全部自分の病気、年度、飲んでいた薬、掛かっていた病院すべて、聞かれるようなことを全部スラスラと言える人なんていないんじゃないでしょうか。
特に一般人は医者の前で緊張していますので、普段通り頭が回らないのが当たり前です。
ならば自分で事前に「病歴」をペーパーにまとめてデータ化しておきます。そこになにかがあるたびに追加するのも簡単ですし、そのまま印刷すればあなたの「病気の履歴書」が出来ます。
この「病歴」を作ることによって、自分や家族の病気の時期や治療内容について落ち着いて思い出すことができます。
☟黒塗りばかりで恐縮ですが、こんな感じで作りました。
年齢ごとの病歴、かかった病院、受けた治療、服用した薬をまとめ、最後に現在服用中の薬を書いてあります。
事前に思い出して自分でまとめているから、医者に掛かった時ももう何を聞かれても怖くありません。初診のアンケートを書いた時、病歴を一緒に渡せば、自分が見てもらえるまでにじっくり医者に症状を理解してもらえる時間を取れます。
与えられた持ち時間は少ない。だから事前ペーパー「病歴」がものを言う
たいていの病院では患者が一杯です。だから一人一人に与えられた「医者と話す持ち時間」は結構考えてみると少ないのです。
そんな中、よく自分の過去の病歴もまとめておかず、それに時間を割くのは勿体ないと思うのです。
順番がくるときに医師がさっと目を通せばある程度のことは把握でき、あとは患者に「確認」していくだけになり、他の質問「いまのあなたの現状」について時間をより多く割くことができます。
作って全く損はなし。家族とあなたの「病気の履歴書」
私はこの「病歴」を作成するようになってから、初めての病院に行く時もあまり緊張しなくなりました。
これを作っていると感心してくれるお医者さんが多いんですよ。
「これあなたが作ったの?」とか聞いてくれたり、ちょっと空気が和らいだりします。
こういう「病気の履歴書」を書くほど何か病気になったことがない人には必要がありませんが「過去に病気がちだった人」「転勤で掛かる病院がよく変わる人」は作っておいても損はないですよ。
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