病気の人が入院手術をした場合の「周囲の人に注意してほしいこと」をいくつか書いてきたのですが
よく考えたら、患者本人の「こういうことが辛い、しんどい、誰にも分ってもらえない」という気持ちになにか役立てることがあればと思い、書くことにしました。
私は8年前に手術しました。今でこそこうしてブログを書いていますが、術後の体調は最悪でした。その経験をまとめながら「こういうのは自分だけじゃないんだ」と思って少しでも気を楽にして頂ければ幸いです。
目次
手術は成功、しかし「その後」の立て直しがしんどかった
退院し、ようやく自宅に帰りつきます。そこで普段通り食事を食べようとしたところ温かい食べ物の湯気がのどに入ると、ものすごい勢いでむせるのです。
温かいご飯の湯気、お茶の湯気、お蕎麦から立ち上る湯気。とにかく一度喉に入ってしまうと、周囲の人も引くほど咳が止まらなくなりました。
これは肺の手術を受けた姑も言っていましたが、やはり喉、上半身周辺を手術した人には結構一般的な症状ではないかと思います。
本当にその時は「もうこんな温かい食べ物、食べられなくなったのかな・・・」と悲しくなって、落ち込みました。
だって普通通りにご飯すら食べられないのです。これは落ち込みます。
結果的に言えば、こういう症状は度合いが軽くなったにしろ、半年ぐらいでなんとか和らいでいきました。
走れない、体が思うように動かない。普段できたことが「できない」という悲しさ
手術した場所が場所なので走ることもできずにいました。日常で小走りになる、ということすらできないのです。
どうしても傷跡をかばってしまいますし、第一走れるような体力もありません。普段の買い物に行って、買い物袋を両手に提げて、坂道を登っただけで息切れします。
手術の前にはすべて「当たり前のようにできていたこと」です。さきほどから書いてきているのですが「温かいご飯を食べる、自分の体を気にせずに人前でお風呂に入る、いつも通りの日常生活を送る」これら全てが、手術の後には「すべてできなくなった」ことを感じます。
それで患者がどういう思考回路になるかというと
いや、手術してなきゃあなたもっと健康崩してたでしょ、と健康な人は思うかもしれませんが、これ患者は結構本気で思っています。
「日常生活を元通りに送れないこと」「体がままならないこと」はそれほど患者の気持ちを蝕んでしまうのです。
薄紙が剥がれるように体調は良くなっていく。健康な人(以前の自分)と比べるのは無意味です
こうして苦しむのはどこか患者が自分を「以前の自分」と比べているからです。比べてはだめですよ。それほどに「手術をした人」と「手術をしてない人」の体力の差は大きいです。
誰だって健康な頃の自分に戻りたい、元の状態を取り戻したい、というバランス感覚は持っています。「元の自分の状態」じゃない今の状態を「ダメな、劣った、惨めな存在」だと思ってしまうんですよね。
全然違います。今の患者は「生きるか死ぬか」というギリギリの状態で生き残った状態です。
「そりゃあ疲れるはず」ですし「少し静養しなさい」「体を休めて」と言われるのが当たり前の状態なのです。
思うように体が動かない自分を「みじめな、劣った、ダメな存在」などと思わないでください。
まとめ
以上お役に立てば幸いです。
布団で寝ている機会が多いと思うので、掛布団は重たい布団じゃなくて羽根布団にしたら楽でしたよ。体調が悪いときって洋服の重さもものすごく気になるようになります。
健康な時にはそんなこと意識もしてないので、軽い服(薄手とかコットンとか)をあげると喜ばれると思いますよ
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