①で、家電販売店には実店舗があるからこそ「従業員の生の意見を訴求できる」という強みについて書きました。
この②はそこに収まりきらなかった「こうすればいいんじゃないかな~」という消費者の意見です。
目次
店舗による訴求コーナーがほしい
店入ってすぐの横などに、例えば夏なら海水浴やバーベキューコーナーを作る(イオンとかがやってる感じ)
そこに夏の服装をしたマネキンを置き、防滴ラジオ、スマホスタンド、スマホ用防水ケースなど、行楽に使いそうな家電、雑貨をディスプレイします。
バーベキューコーナーにするならビールサーバー、魚焼きグリル、カセットコンロなど用途に合った家電を一緒にディスプレイしておきます。
同じものを傍に陳列してすぐ手に取れるようにします。消費者に「こういうものを使うよ」と売り込むことによって、消費者の関心だけでなく、潜在的な需要も掘り起こすことができます。
さらに「詳しくは何番コーナーへ」というPOPもつければ完璧です。消費者は飽きっぽいです。あまり探すのに手間が掛かったり、面倒くさいと一瞬で関心をなくしてしまいます。
一時的に、ディスプレイコーナーの横に「レジャー用品家電」特集コーナーを展開してもいいような気がします。そうすれば、ディスプレイを見たお客さんがそのままそっちのコーナーに流れてくれます。
カテゴリーにこだわりすぎると面白味がない売り場に。時には垣根を超えた陳列を
先ほどの話でも出たのですが「魚焼きグリル」と「スマホスタンド」は本来まったく違うコーナーに並んでいる商品です。
しかし、人間が使う大抵のものは「いろいろなカテゴリーを跨いでいる」のが普通です。カテゴリーにこだわり過ぎると、却って柔軟さを無くした売り場になってしまいます。
「目的が同じなら異カテゴリーの商品も同時に陳列してみる」そうすることで、思わぬ需要が生まれてくるかもしれません。
「使ってみたいけどハードルが高い」家電ものをシリーズで見せて訴求していく
秋にも提案がたくさんできます。「焼き芋を焼くことに特化したものを集めて見せる」などすれば、普段あまり売れない商品も売れるかもしれません。
「石窯ピザが簡単に外で焼ける」とか、普段「焼き芋」も「石窯ピザ」も「そういうのやるの、楽しいだろうな~。でもちょっとハードルが高いな~」と思われている「少し難しそう、面倒くさそう」と思われているものを提案していくのがポイントです。
それに何を使うのかすべて一緒に訴求されていれば「やってみたい、楽しそう」という気持ちに変わります。
店側から「楽しそう、これを使ったら生活が楽しくなりそう」という雰囲気作りが大切なのでは
残念ながら、こうした家電販売店には季節感や演出が全くないですね。つまりいつ行っても代り映えしない、面白くない、すぐ飽きる、驚きも何もない。
季節感がないと何が困るかっていうと「いついっても同じ感じ、印象がする」ということです。
これでは頻繁に来店するという訳にも行きません。だってつまらないですもん。何らかの店側の自己主張みたいなものとか、地域性を大きく取り入れたコーナーづくりとか、そうしたものを感じなければ「どこにでもある、すげかえのきく量産型」で終わってしまいます。
お店側からは「楽しい生活の提案」みたいな演出が欲しいと私は思います。
今回もなんだかズケズケ色々なことを言っただけのような気がします。この話は「家電販売店が好きないち消費者」の言いたい放題をまとめただけなのでお許し頂けると幸いです。
今回のような「お客さんに最終的に購入を決めさせる」技術のことを「クロージング」といいます。ジャンルは違いますが、販売業ならどの業界にも共通する技術ですね。
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