以前書いた記事に☟
角川ソフィア文庫から出てる「徒然草」とか「枕草紙」とか「万葉集」とか「古今和歌集」とか好きで時々読んでます。
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徒然草 ビギナーズ・クラシックス (角川文庫 角川ソフィア文庫) [ 吉田兼好 ] 価格:777円 |
和歌は別にして、徒然草とか、本当にためになる!!!古文って古臭いとか、難しいとか、何言ってるか分からない、ってよく言うじゃないですか。
でも基本的にこうした本は、本文を現代文で解説してあるので、意味は全然分かるんですよ。
それを「ごく普通の現代文のエッセイ」として読んだとき
目次
変わり者のお坊さんかと思いきや意外な前職。兼好のイメージが変わります
特に兼好法師なんて一人で山里離れた庵に好き好んで住むようなオッサンなんで(隠遁者、と言われている)今でいう好んで「ぼっち」を選択しているオジサンなんです(元滝口の武士だと言われている)
えっ兼好法師ってなんでそんなひきこもり生活送る金銭的余裕があるの・・・?と現代的な心配をしますが「滝口の武士」っていうのは天皇を守護する武官、今でいうSP(エスピー)なんですよ。ボディガードってやつ(キムタクみたいなイケメンだったのかな・・・)
天皇の周りにいる人なんで、容貌はイケメンの部類だったはずです。同じような言葉で「北面の武士」という人たちもいます。
この人たちは「天皇」ではなく「院(天皇を引退した前天皇)」の守護を請け負っていた人たちで「容貌がいい者」つまりイケメンを揃えていたので有名です。
兼好法師・・・学校で習ったときはつるつる頭の枯れたかんじのおじいさんだと思ってたのに・・・とんだイケメンだったなんて予想外なんですけど・・・・
吉田兼好はインテリ文系おじさんじゃなくて超体育会系おじさんだった!?
でも彼が就いていた(と言われている)滝口の武士の職業柄を考えると
イケメンで
マッチョで
武芸にも秀で(運動神経がいい)
あっ好きになりそう・・・すごい好み・・・
というか、しわしわの枯れたおじいさんが悟った感じで綴ってるエッセイだと思ったら大間違いでしたね。
これからは「徒然草」を痩せマッチョなイケメンが書いてると思ってください。そうすると、なんか全く感じ方が違ってきますよ。
と思ったら、さっそく意味深なやつキター!!!
吉田兼好さん(元SP)のつれづれ日記 (やせがまん日記ともいう)
よろづにいみじくとも、色好まざらん男は、いとさうざうしく、玉の巵の当なき心地ぞすべき。
露霜にしほたれて、所定めずまどひ歩き、親のいさめ、世のそしりをつつむに心の暇なく、あふさきるさに思ひ乱れ、さるは独り寝がちに、まどろむ夜なきこそをかしけれ。
さりとて、ひたすらたはれたる方にはあらで、女にたやすからず思はれんこそ、あらまほしかるべきわざなれ。
これを現代風にいいます。
いろいろできる完ぺきな男でも、恋の情緒をわかんない男は物足りないし、なんかどっか物足りなくて残念だと思う。
雨に打たれたりフラフラさ迷い歩いてああでもない、こうでもないと恋に悩んでたりするけど、だからといってモテモテな訳でもないし、誰もそばに居てくれない夜も多くて、寂しく一人寝することが多い男のほうが、情緒があると俺は思うんだよ。
そうはいうけど、恋だ愛だってそういうことにうつつをぬかすばっかりじゃなくて、女性から見ると「とっても素敵な方だけど、簡単には付き合えないだろうなあ」と思われるのこそ、理想的なんじゃないのかな。
ていうか兼好さん、あんたのことでしょこれ!
この記事を書くにあたってこの話現代訳してみましたけどどうですか、これ。
兼好さん「あの子俺のことどう思ってんだろう~!」とか悶々としつつ露に濡れながら夜放浪したことあったんですか・・・?(若いなあ)
寂しいな・・・人が傍にいないと寒いなあ・・・とシュンとして寝てたんですかね。
そんな感じで結構センシティブな性格のくせに、仕事は仕事でちゃんとやるし、キビキビするぜ!と結構働くんで、陰で「ちょっと!帝のSPの吉田さんってカッコよくない?」とか女子(高級女官たち)にモテるのが理想、なんてかわいらしいですね。
要は
ということでしょうか・・・
ごめん、めっちゃかわいいです・・・
書いていくうちに萌えて困りました。兼好法師さんは仙人みたいなおじいさんじゃなくて痩せマッチョのイケメンが書いた、と想像するだけで徒然草が大変おいしく頂けます。
これからもまた面白い「徒然草」の話があったら紹介しますね! 二つ目、書きました☟
(注:前身が滝口の武士、というのは一説であり、事実とは異なる場合があります)
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