親が「子供に読ませたくない本」を読んでいる子供は何を考えているのか

 

「変なものが好きな子」はマイノリティであり「理解者が少ない」子供です

普通ならば大人に眉をひそめられるタイプの本、アニメ、漫画が好きな子がいます。

私自身も思春期、母親に好きな漫画や本を「そんなの見てるとあんた、おかしくなるよ!?」などとよく言われていました。今にして思うと「サブカル系」なんですよね、そういう子は。

ひらたくいうと「サブカル系」というのはなんでも全般的に「マイナー」なものを好むタイプです。

映画はシネコンで大々的にやっている映画ではなく、ミニシアター系のフランス映画とかヨーロッパのものが好き。

バンドも「ミュージックステーション」に出るような超メジャーではなく、マイナーなバンドが好き

親から見て理解できない病んだ感じの世界観とか歌詞のバンドが好き

親から見て珍妙なデザインの変な恰好が好き(ゴスロリとか破れたTシャツに安全ピンを付けまくるとか)

こういうタイプの子っていうのは都会に生まれればその手のマイナーなことを好きなように追っかけられますが、田舎に生まれた場合かなり悲惨です。

なぜなら同好の士が少なく周囲と好みが違うので「自分は変なんだ」と思ってしまいがちだからです。

確かに、こういう子が好む漫画やアニメ、バンドは「グロく見えるもの」や残酷に見えるもの、子供の成長に良くないように見えるものが大人から見るとたくさんあります。

もちろんそれに影響を受けて乱暴な振る舞いや言葉が多くなるのは問題です。それは確かに親御さんが心配しても仕方ないケースだと思います。

私自身も、親から「気持ち悪い」とか「読んでほしくない」と言われていた本や海外ドラマを見ていたので、そうした「マイナーしか好きになれない子」の気持ちが少しだけわかります。

私自身の経験をまとめながら「親が子供に近づけたくないもの」を読んだり聴いたり見ている子が一体「なにを考えているのか」の理解の助けになればと思います。

 

「そんなの読んだら〇チガイになるよ」と親に言われて

ちょうど中学生のころ、FBIのプロファイラーの本が出始めたころで、元々推理小説が好きだったこともあり、その一環として読み始めました。

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↑この本です。今見てもすごいタイトル・・・

 

困惑したのは親でした。そんなことに興味を持つなんて、この子はこういうことに興味を持っているのだろうか!?こういう本で、何か悪い影響を受けはしないか?そういう気持ちがいつも母からは感じられました。

 

当然、私がそういう本を読んでいるといい顔はしませんし、何か咎められるのは分かっていたので、親に隠れて読むようになりました。私はどちらかというと、こちらのほうが問題だと思います。

そうしてあの頃の親と同じくらいの年になって思うことがあります。

親の気持ちもとても分かる、と。それまで子供だ子供だと思っていた自分の子供が、そんな感じの本を読んでいればショックを受けるのは当然だ、と今なら分かります。

でも、おそらく私の親は

「うちの子供がこんな本、漫画、ゲームに興味を持つわけがない」というところで思考がストップしてしまい、その後の反応は拒否反応に近かった

ように思います。

もし、親が「どうしてそういう本を読むようになったの?」とヒステリックにではなく、ごく普通の世間話の一環で聞いてくれれば、「昔から推理小説が好きだったから。事件や残酷なことが好きなわけでもなんでもなくて、なぜそういう事が起きるのかという仕組みに興味があるから読んでる」とかと説明したと思います。

 

変な本に興味を持った、これまでと違ううちの子

説明しようと思っても、親はすでにそういう本に興味を持つこと自体許してくれない気がしました。

親は自分の読んでいる本を「気持ち悪い、変だ」と言っているだけ、というのは子供心にもわかります。しかし親から見た「変な、気持ち悪い」本を読んでいる自分は確かにそこにいます。

 

「自分が」親に気持ち悪くて変な人間だと言われているように感じてくる

 

とてもその時は悲しかったです。なぜ、自分はみんなと同じように、親が「いい」と言ってくれるもの、親が悲しまないもの、穏やかで優しいこと、みんなが好きなあたりまえのもの、そんなものを好きになれないのか、と。

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↑うちの親が大好きなのはこういう本でしたから・・・

 

別にその本の中身のようなことをしたい、なんて思ってない。けれど、親ははなから自分が「こういう本を読んだら影響されてこの本に書かれているような人間になる」と思っている。

どう説明してもわかってもらえない、とその時私は思いました。だってそういう気がないのに、初めから疑われているのだから、と。

好きなことを誰にも話せず「自分はおかしい人間だ」と内向することが一番の問題

そう考えると、これまでのように親になんでも話すなんてできなくなりました。親が好きそうなもの、許してくれそうなもの、そんなものを好きでいなければ「変だ」とか「気持ち悪い」と自分が読んでいたり見ているものを否定されてしまう、と思ったからです。

親に否定されるというのは子供にとってかなりの打撃です。

子供にとって親(特に母親)は、絶対的な存在です。そんな相手に否定されると「間違っているのは自分のほう」だと思い「親に好かれるために」自分を曲げることになります。

先ほども書きましたが、子供が「自分にとって好ましくないものやことに興味を持っている」と感じたとき、ショックを受けるのは当然です。

非常にこれが難しいことなのはわかります。

でも一度でいいから「そういうもの」を見てみて、子供と淡々とその「子供が興味を持っているものの話」をしてみるのはどうでしょうか。

「やっぱり気持ち悪かったわ」とか「やっぱり理解できない」と思ったとしても、それを言うのは少し控えるようにして、子供に「お母さんも一度あなたが好きだというものを見てみた」旨を伝え「このメディアのどういうことが興味があるのか」「これまで好きなこととどうつながっているのか」ということを聞いてみても良いと思うのです。

誰かが理解しようとしてくれた。それが分かれば子供は心を閉ざさない

多分お子さんは驚くと思います。自分の好むものが好ましいものだと思っている子は少ないと思います。きっとそれを分かってくれるのはごく少数の人間なのもわかっています。それを「誰かが理解しようとしてくれた」ということはきっとお子さんにとって大きな救いになると思うのです。

なぜなら「こういうものが好きな自分」を「みんなと同じになれない、変な、暗い人間だ」と思い、ひとりで苦しんでいるからです。

そう思っているところに、子供にとって絶対的な指標である母親に「気持ち悪い」と言われたらどんなに辛いでしょうか。

 

人は簡単に好きなものを変えられない。「好きなものを好きでいい」と安心する

「何かを好きになる、興味を持つ」ということは「明日からそういうものを見るのをやめて、AKBを好きになりなさい、Perfumeを好きになりなさい」と言われて「うん、明日からそうする」と変えられるものではありません。

「その子がその対象の含む何か」に興味をもったのは間違いない事実であり、その本質を見ずして「気持ち悪い」とか「あんたは変だ」というのはあまりにも乱暴な言い方だと思います。

その漫画やゲームが好きな理由だって本当にたくさんあります。「出ている声優さんが好き」「脚本家、漫画家が好き」「世界観が好き、時代背景が好き」だとか「作っている会社が好き」だとか、軽く理由を挙げるだけでいくつもあります。

子供は一般的に「マイナーなもの、人に受けがわるいもの、暗いもの、陰気に見えるもの」を好きになった場合、そのことを人に話せません。

 

親にもすでに「気持ち悪い」と否定されたのだから、友達だってそう思うかもしれない、と思い、自分の「好き」を「いけないものだ、それを好きになった自分がダメなんだ」と内向していく可能性が高いのです。そうしてますます親には「考えていることが分からない」子になる可能性があります。

 

30年前「そんな本読んだらあんたおかしくなるよ」と言われた私はどうなったか

親に「そんな本読んでたら〇チガイになるよ?」と言われていた私はどうなったのかというと、ただ本をたくさん読むオタクになっただけで、グレてもいませんし、家出したり非行に走ることもありませんでしたし、親に激しく逆らったりもしませんでした。

ごく普通に大学を出て就職し、たんなる主婦になっています。

高校生当時、親に「きもちわるい」と言われたデヴィット・リンチ監督の「ツイン・ピークス」の25年ぶりのリバイバルドラマを見て相変わらず喜んでいます。やはり、人間30年たっても「好きなタイプのもの、こと」は変わらないんだなあ、とつくづく思います。

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もし現代だったならば、海外ドラマでFBIものとか、プロファイラーものが増えていますので、親に理解されたかもしれませんが・・・

ひとまず、親が好きになれないものを好きになった元子供として言いたいのは

 

子供がこうしたものに興味をもつことが怖いのではない。本当に怖いのは、子供が「自分がおかしい、気持ち悪い人間だ」と心を閉ざし、親にも心を開かなくなること

だと思います。どうか「気持ち悪い」と拒絶せず、時には理解を示してあげてください。元サブカル少女からのお願いです。

 

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↑ビジュアル系バンドが好きな「バンギャル」ちゃんたちの生態にくわしい漫画。
何かに猛烈にハマった人なら理解できるお話ばかりです。

 

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↑ゴスロリかわいいですよね・・・

お母さんに「洗うの大変な服買って!」って怒られてるのかな・・・


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